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台湾映画を巡る旅「再現風櫃」

近年の台湾映画は活況を呈している。実力のある若い映画監督が活躍し、新しい波の予感がする。魏徳聖監督による「海角七號」は日本でも上映され、多くの人を感動させた。30年前に生まれた、「台湾ニューウェーブ」。映画界では世界的に有名な台湾の輝かしい歴史だ。その主要人物に侯孝賢、楊徳昌、蔡明亮がいる。また、米国の第一線で活躍する李安も台湾出身だ。
侯孝賢の「風櫃來的人」は僕らにとって最も影響を与えてくれた作品だ。この普遍的な青春物語は、全ての若者に見て欲しいと思う。今回、その映画のシーンを再現する「再現風櫃」これが僕たちの旅のテーマになった。
風櫃に到着した私たちは、映画のシーンを再現するため当時のロケ地を探し始めました。風櫃の人々は外者の僕らを迎え、話を聞いてくれました。台湾語しか話せない方も多かったのですが、皆一生懸命何かを伝えようとしてくれた。そのおかげでロケ地を見つけ出すことができました。今回の旅は、台湾現地の人々のお陰で成功したと言っても過言ではないです。皆さんには感謝の気持ちで一杯です。
台湾の旅には欠かせないものがあります。移動と撮影で疲れた僕らを癒してくれたのは、台湾の食べ物でした。種類の多さ、その美味しさ! 毎日撮影後にする食事がとても楽しみでした。パールミルクティ、ルーローファン、雞排、旬の果物を使ったかき氷、台湾の夜市を巡る面白さは、他の国では味わえない特別なものです。なんと言ってもその安さが魅力的!飛行機移動のために多くの交通費を使ったのですが、台湾の食事の安さのおかげで、予算以内で旅を終わらせることができたのでした。
最終日、台北に戻り、侯孝賢の事務所へ行った。廖慶松(リャオ・チンソン)先生(侯孝賢映画の編集、プロデューサー)が僕たちを暖かく迎えてくれた。有名な映画監督だったら、厳格で、外国人は門前払いしたかもしれない。しかしリャオ先生はコーヒーをごちそうしてくれ、1時間以上立ち話をしてくださった。
どんな人でも受け入れてくれる台湾人の心の暖かさ、そんな台湾を垣間みることができた。そして、僕らが思う台湾の映画に欠かせないものは、こういった人情味あふれる人々との交流だ。すれ違う人々の中にもどこかノスタルジックな空気が流れる。それは台湾の人々が長い間大事にしてきた心や振る舞いなのだろう。
※「再現風櫃」のビデオを発表した後、台湾の綜合報から取材を受けました。以下の記事は9月20日付の新聞で紹介されました。
今回の旅で、台湾映画の魅力を読者の皆さんに伝えることができたのでは、と思っています。台湾にはまだまだ他の魅力がたくさんあります。伝統文化や美しい自然が台湾では保護されています。次回旅をする時は、もっと色々な地域、文化に触れたいと思っています。
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